TEA TOOLS

お茶の道具

茶器でお茶の味が変わる

茶器もお茶の味に大きく影響しています。同じ茶葉でも、急須を変えたら美味しく淹れられた、というお声をよくいただきます。というのも、茶葉は急須の〝気〟を受けてはたらきを変えるから。急須の素材や形、そして職人さんによって、お茶の味が違ってくるのです。

良い気のこもった急須で入れると、驚くほどに味が変わることもあります。お茶の〝気〟を高めてくれる茶器を選ぶには、実際に触れてみること。見た目よりも〝肌感覚〟を大切に、選んでみてください。触って「気持ちがいいな」と思えるなら、それはきっと、末長くお茶の時間に寄り添うあなただけの茶器になるでしょう。

​伊藤雅風さんの愛すべき茶器

茶肆ゆにわ扱う茶器は、愛知県常滑(とこなめ)市の若手陶芸家、伊藤雅風さんの作。

手にしっくりくる端正な形と、あたたかみのある肌触りが特徴です。

 

飾り気はないけれど、なんだか可愛らしい。

急須からでるお湯はきれいな弧を描き、水の切れ味が良い。

 

何年使っても飽きがこず、使うほどに愛着がわく。

何よりも、作り手の〝気〟がこもっているのが感じられます。

 

そんな雅風さんの茶器はどのように作られるのか、ご紹介しましょう。

Ito Gafu

伊藤 雅風

1988年生まれ。日本六古窯に数えられる愛知県常滑市​に生まれ育つ。

常滑高校セラミック科で作陶を学び、大学時代から、人間国宝三代山田常山に師事した急須作家・村越風月氏に弟子入りし、本格的に土づくりから急須作りを学ぶ。

急須ができるまで

雅風さんの茶器作りは、昔ながらの本朱泥(ほんしゅでい)の製法で土作りから仕上げまで、こだわりをもって一人で行います。

「土から自分で作らないと、それは自分の作品ではないと思っているので」

このようなスタイルは、常滑の陶芸家の中でも珍しいそう。

山から掘ってきた土がロクロをひけるようになるまでになるには、なんと2年もかかります。

天日で干して乾かした後、ある程度の大きさになるまでトンカチで叩いて砕き、砕いた土を龜(かめ)に入れて、かくはんします。

朝と夕の二回、かくはんをして和紙と同じ目の細かいザルで上澄みの粘土を漉(こ)す作業を、2~3ヶ月以上の時間をかけて、毎日行います。

この作業をすることで、砂や不純物が取り除かれ、きめ細やかな手に馴染む質感が生まれるのです。

「ざらついていたり、デコボコしていたり、色々な質感の個性があって良いと思いますが、触っていて気持ちがいいのはキメの細かい方です」と雅風さん。かくはんから漉(こ)す作業が終われば、素焼きの龜(かめ)に土を移します。

素焼きは細かい穴が空いているので、ゆっくりゆっくりと、水分が抜けていきます。水分が抜けるまでに1ヶ月以上待ちます。

素焼きの龜である程度水分を抜いた土を、さらに水分を抜くた素焼きの龜(かめ)に小分けして盛ります。小分けしてから、さらに1ヶ月以上水分を抜いて、ようやくロクロをひける硬さに。

急須はパーツが多く、ロクロびきの中では最も難度と高いと言われます。

「急須が作れたらなんでも作れる、と技術的なところで挑戦したのが最初でした」

ロクロを引く雅風さんの眼差しは優しく、まるで赤ちゃんを可愛がるよう。

形がシンプルな分、土や焼け肌で表情を演出。こうして長い年月をかけ、大地のエネルギーと作り手の情熱を受けて、ひとつの急須が出来上がるのです。

触れるだけで心が静まり、お茶の気を最大限に高めてくれる雅風さんの茶器、ぜひ茶肆ゆにわでお試しください。茶器の販売も行っています。

通販でもご購入いただけます。

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